「したい」=自律神経の活性化

更新日:2018.03.30

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

前回のブログ心のエネルギー「したい」VS「しなければならない」では、「したい」という自分が子供の自分で、「しなければならない」という自分が大人の自分ということをお話ししました。


子供の自分も大切

そして、日ごろ多くの場合、大人の自分を優先しているのですが、たまには子供の自分を優先してあげて、「したい」ことをしてあげることも重要ですとお伝えしました。
大人の自分も大切にするけれども、子供の自分も大切にするということですね。

しかし、ここで大きな問題があります、というのが前回の締めくくりでした。
はたして、自分の「したい」は「したい」ことなのか?
「しなければならない」ことと混同はしていないか?
ということです。

「しなければならない」ことをし続けていると、あたかもそれが自分の「したい」ことと勘違いしてしまうことがあります。
例えば、自分では「仕事をしたい」と思っているのですが、体はボロボロの状態で疲れ切っている人がいらっしゃいます。
これは、「しなければならない」ことを「したい」ことと勘違いしているのです。

体はボロボロですから、子供の自分は休みたいと思っているはずです。
子供は生物学的なことに忠実です。
眠たかったら寝るし、大きな声を出したくなったら出します。疲れれば休みたいと思うものです。

ところが大人になるにつれて、「しなければならない」という価値観が育ちます。
すると、しなければならないことをしないと、何だか落ち着かなくなってしまいます。
そのため、「しなければならない」ことを「したい」ことと勘違いしてしまうことがあるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。

それは、忙しさから離れる時間を持つことです。
忙しいと、今までの延長で動こうとしてしまいます。
ですから、一度一息つくのが重要です。
一息ついたら「これは今、私のしたいことじゃない」と分かることってあると思います。
これを意図的に、そして定期的に行うことで、本当に自分がしたいことが分かるようになってきます。


子供の自分がしたいことは?

そして、本当に自分がしたいこととは、実は自律神経がしたいことなのです。
それをすることで自律神経は活性化するのです。
自律神経が活性化すれば症状が改善するだけでなく、人生も楽しくなってきます。

さて、あなたは今、どんな「したい」を感じていますか。
簡単にはできないときも多いですが、できるだけ早く、それができるようにしてあげたいですね。


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