なぜ、うつになるのか

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2019年1月開催 心と体の勉強会 音声テキスト No.1

参加者の方々が知りたい事、疑問、質問

ご挨拶の後に、参加者からどんなことを知りたいのか最初に質問をして始まりました。

Aさん(女性)

こちらには来たことがないです。●●さんの誘いで来ています。
私は違う整体にずっと通っていて、肩こりとかゆがんでいる気がして。

そういうところでやってもらって、やってもらった時はよくなったような気がするんですけど、結局すぐ元通りになってしまう。普段の生活習慣でそうなってしまう。なかなか治らない。どこで何やってても治らないと思う。

Bさん(女性)

とにかく疲れるんですけど、疲れのメカニズムがどうなっているのか。

Cさん(女性)

私もすごく疲れるんです。
あと、更年期障害からきていると思うんですけど、発汗、体温調節が全くできなくて。
お風呂上りに一時間程汗をかきすぎて出たり、今この季節ですと、電車に乗ったり、建物に入ると滝のように汗をかいてしまって、濡れたものをその都度着替えなきゃいけないというのも大変。

自律神経を整えるお薬を病院でいただいているんですけど、まったく効き目の実感がないので、自律神経のメカニズムと、どうやったら整えられるのかというのを知りたい。

Dさん(男性)

動画を見させていただきました。今まで10本以上見たんですけど、先生がおっしゃっていた「自律神経失調症を治すには、心や性格じゃないと。感情をとにかく外に出さないとダメだと。大切なのは、感情を外に出すということと、大声をだせ」と。

それで、先生も「僕は、2年間で(うつを)治した」とおっしゃっていました。
聞きたいことは3つありまして、先生は治すためにいろんなことをやられたと動画の中でおっしゃっていたので、どういうことをやられていたのかということを具体的に知りたい。
2つ目は、一番効果があったのがどんなことかということか知りたい。
3つ目は、それをやるときの注意点があったら教えて下さい。

Eさん(女性)

おかげ様で長く来させて頂いておりまして、先生から、「自律神経だよ」と言われていたのが、「私、うつじゃないし」から始まって、いろんな所で診てもらった結果、物理的に何の原因もなく、ようやく先生のところでお世話になって。

4年目ぐらいでしたかね、「コーヒーやめてみようと思います。」から始まって、自律神経について先生からいろいろと教えて頂いて、本も色々と読ませて頂いて、だいぶ知識としてはおかげ様で頂いてきました。

自分のテーマとしては、仕事が忙しすぎるので、睡眠をとれていない、運動ができていない、先生が言う通りのことをやったらすごくよくなるんだろうなと思いながら、なかなかバランスがとれないんです。

今日は会社のスタッフを連れてきたので、私たちの仕事でもできるので、今日はみんなと自律神経についてのお勉強させて頂ければと思ってきました。

Fさん(女性)

ここ一か月くらいの間で40歳過ぎている方が急に蕁麻疹が出られる方が多くて、じんましんが出て、病院にいってもアレルギーを抑える飲み薬しか処方されず、原因はそうですとしか言われない。
でも、それではなんの解決にもならないので、自律神経からだよねという話は伺っているので、具体的にそのメカニズムを知りたいのと、どうしたらいいのかとか。

うちの子が高校1年生なんですけど、冷え性、生理不順、便秘、暑い所が苦手。
気温の変動が苦手で頭が痛くなる。頭痛薬はあまり飲ませたくないんですけど、あまりにも痛いとどうにもならなくて飲んだりするんですけど。エアコンとか今も苦手。
今だと、明らかに暑いのがダメ。
学校でもバイト先でも、暖房が効いていると頭が痛くなったりする。

Gさん(女性)

自分の体調に対して、ちょっとしたことなのに体調がおかしいな、ちょっと調子がよくないなと思い出すと、すぐに過剰に心配してしまう。 自分の体に対して自信を失ってしまっているみたいで、心配しすぎちゃう。 実際はたいしたことないんですけど、心配性になってしまう所を克服したい。

Hさん(女性)

隣にいるのが娘なんですけど、私も娘も次の日朝起きて会社にいけなかったらどうしよう、朝バイトにいけなかったらどうしようという同じ悩みを抱えていて。

次の日なんとか仕事なり、バイトなりに行くために、なるべく家に帰ったらエネルギーを使わないようにしようっていう生活をしていたんです。
そしたら、先生に施術をしていただく中で、「エネルギーは使わないと次のエネルギーは出てこないんだよ」ということを教えて頂いて、そのあたりをもう少し詳しく教えて頂きたい。

Iさん(女性)

娘なんですけれども、高校1年生で、午後元気なんですけど、朝になると具合が悪くなって頭が痛いとかということがありまして、あとは、水の飲み方。
お水を飲むことによって体の中を通過していく上で、お水の飲みかたを教えて頂きたい。

Jさん(女性)

娘が長野で一人暮らしをして働いていたのですが、体調を崩してしまって、うつのような症状が出て、病院にかかっていたんです。

けれど、やっぱり薬だけでは治らないんじゃないかと、うつのことが知りたいと思ってHPを全部読んだら、エネルギーをやっぱりチャージをしないと動けないっていうこととか、すごく納得することが多くて、もうちょっと勉強したいなと思って今日伺いました。
こちらに年末からかかっています。

ストレスと病気の程度(自律神経失調症、うつ、その他の病気)

まずですね、ストレスと病気の程度ということをお伝えしますね。
まず、健康な状態があります。健康な状態から何かしらのストレスがかかります。
このストレスにもいろいろありますので、後でお伝えしますので。

健康な状態からストレスがかかる時に、ストレスをはねのける力があります、誰でも。
すぐ、寒かったらすぐ風邪ひくわけではないですし、ウイルスなんかそこらじゅうにいるんです。
だけど、みなさんは、ウイルスに負けて病気がでることはない。

ですから、ストレスに対する抵抗力があるわけですね。
これが、ストレスに負け始めたときに自律神経っていうのが乱れ始める。 でも、まだこの時はそんなに病気ってことではない。
寝れば治るとか、休めば治るとか、そういった感じなので。

みなさん、健康な時にでも眠れない夜が1日、2日あったってことはあると思うんですけれども、それは、自律神経が乱れています。
でも、そのこと自体というのは普通にあります。だから、すぐ回復すればいいんです。

これが、回復できなくなってきたときにはじめて自律神経失調症っていう病気というか状態になります。
この状態でもさらにストレスがずっとかかり続けたとします。
かかり続けるとどうなるかというと、ここでうつ状態というのになります。

うつ状態って何かというと、うつっていうのは何かというと、簡単に2つの質問があります。「うつの2クエスチョン」というのがあって、その1つは、意欲があるかどうか、やる気がでるかどうか、もう1つは、興味・関心・もしくは、喜びを感じられるかどうか。

今までやる気がなかったものに対してやる気がないのは当たり前ですよ。
今までやる気があったものとか、今まで興味や関心があったもの。例えば、サッカーに興味がすごくあったんだけど、サッカーのワールドカップが始まるっていうのに、別にサッカーなんかどうでもよくなっちゃう。
こういうのは、うつの傾向でもあります。

例えば、買い物に行くってなったら、すごくおしゃれをして「行こう!」っていうふうに思っていたんだけど、もう別に買い物もいいかなとか、女性が多いので、女性はおしゃれをしますよね。そのおしゃれもどうでもいいかなと思う。
そういうのが続くとうつ状態。ここで、さらに悪くなると、うつ病っていうふうになっていきます。

うつ病っていうのは何かっていうのは、この2クエスチョン。意欲と興味・関心ですね。興味や関心、この2つがなくなって、だいたい2週間続いたときっていう風に言われています。

別にどこからどこまでってこう線引きが完璧にできるわけではないんだけれど、一応、要するに、アメリカの精神学会ってのが出している精神病の手引きみたいなのがあるんですけど、その中には2週間以上意欲の低下、興味・関心の喪失が連続して続いた場合と言われているんですね。
別に、2週間でも3週間でも10日でもいいんですけども、続いちゃうとダメですよということ。

うつ状態も普通、やる気なくなることありますよね?美味しいもの食べたいと思ったけども、今日はいいやと思う時ありますよね?そういうのは、あるんです、人間だれしも。それが、2週間続くっていうことなんです。

簡単に言うと、今日やる気がでなかった。興味・関心もなかった。でも、明日は復活したけど、明後日はまた興味関心がなくなったっていうのは、それが連続して2週間あったとしても、連続してないですよね。
回復しているので、1回。回復しないっていうときが「うつ病」っていう風に言われています。これは、あくまでも目安です。

これは、うつ病だけじゃなくて、うつだけじゃなくて、例えば、統合失調症とか強迫神経症とか、いろんな病気があるんですけど、そうゆう心の病気もだいたい同じようなルートをたどります。

つまり、自律神経失調症になって悪化した人がいろんな状態になるわけです。
うつだったり、強迫だったり、いろんなね、統合失調症だったり、解離性障害とか。


うつ・自律神経

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