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2011年レポート ドライマウスの症状と自律神経失調症の関係

2011年 田島レポート ドライマウス No.1

ドライマウスの症状とうつ病や自律神経失調症の関係を紹介しております。

ドライマウス

あなたは日常生活の中で口が乾く、喉が渇く、口臭が気になるという事はありませんか?
緊張した場面ですと、口が乾いて唾が飲み込みづらくなる事は、誰でも経験した事がありと思います。
その状態が日常生活の中でずっと続くようなものです。
他にも口の色々な症状を訴える人が、近年増えている傾向にあります。

ドライマウスは、少し前は「口腔乾燥症」と呼ばれていて、口が乾く症状として認識されていたのですが「生死に関わるような病気ではない」と言う事であまり、研究されずに注目されませんでした。
口の辛い状況を医者に相談しても「老化のせい」「神経質すぎる」と言われ対処方法も「水をよく飲んでください」ぐらいで、困っていた人も多かったようです。
最近では、マスコミ等に紹介されるようになり注目が集まり、医者や症状を訴える患者さんの理解が高まっています。

特に現代社会は、QOL*の向上を目指すよう意識が高まり、口の乾きを我慢しないで改善しようというスタンスに変わっているので、症状を理解する事が大切と思います。
日本ではドライマウス患者は推定で800万人、予備軍で3000万人です。
ドライマウスは「現代病」といってもいいと思われます。
「現代病」とは、様々ありますが代表的なのが、自律神経失調症やうつ病です。

「現代病」の原因は過剰なストレスです。
ストレスが多いことで自律神経が乱れ、不眠症・めまい・顎関節症・動悸・便秘や下痢などの身体的症状が現れ、その後にうつ状態・無気力・適応障害と心の症状まで至ります。

ドライマウスの他に口腔内のトラブルは、顎関節症や舌痛症があり、これらを「口腔心身症」といい主に「噛みしめ(食いしばり)」も原因の一つとされています。
「噛みしめ」は、人がストレスを感じた時に、それを解消しようとして行う無意識の心理反応だそうです。
ストレスで受けると、体はそれに抵抗しようとエネルギーを出します。
しかし、現代のストレスの多くは精神的ストレスであり、体を動かしてエネルギーを消費することはほとんどありません。
そのため、「噛みしめ」という行為でストレスによるエネルギーを発散しているのです。

噛みしめるとどのようなことが起きるかと言うと、まず顎や歯に負担になり顎の筋肉が緊張して口が開けづらくなります。
また、歯は知覚過敏や歯が欠けるとなどが起きます。
もっと重要なことは、噛みしめる事により首周りの筋肉が硬くなり血管が細くなり、脳への血行が悪くなることにより自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れると更にストレスを感じて、また噛みしめてしまうという悪循環に至ります。
そのため、噛みしめなどの口腔内のトラブルを改善させることにより、うつ病や自律神経失調症の症状も軽減させ、悪循環を断ち切ることが出来ます。

*一般的にQOLは、人が充実感や満足感を持って日常生活を送ることができることを意味しています。QOL=Quality Of Life

ドライマウスの症状

ドライマウスとは、口腔内の唾液の分泌量が低下して、口の中が乾燥状態になることです。
例えばお酒を飲んだ翌朝や鼻が詰まり口で呼吸して寝て起きた時、
または、冬の乾燥した時期に喉のカラカラ感を感じますが、ドライマウスはその状態が続きます。

他にもドライマウスの口腔内の症状には下記のものがあります。

  • 口の中がいつもネバネバしている。
  • クッキーなどのパサパサしたものが食べにくい。
  • 口や喉が1日中乾いていて、ペットボトルが手放せない。
  • 口の中が乾いて会話をするのが億劫だ。
  • しゃべっていると、声がかすれてしまう。
  • 口臭がきついと言われる。または思う。
  • 食べ物を飲み込むのがつらい。
  • 入れ歯がすぐに落ちてします。
  • 舌がひび割れて、痛みを感じる。

口は、消化器であるのと同時に感覚器で非常に敏感です。
そのため、口に砂が入るだけでも非常に不愉快になります。
こうなると、食事やおしゃべりも制限され、これが毎日続いたらどれだけ生活の潤いが低下するだろうか、想像してみてください。

一時的に口が乾燥することは、誰でもあると思いますが、全てがドライマウスではありません。
ドライマウスを見分ける簡単なチェック項目をご紹介します。
(ドライマウス研究会が作成した物です。)

ドライマウスのチェック項目

  • 口の症状として
    • 口の乾きが3カ月以上、毎日続いていますか?
    • 顎の下や耳の下が繰り返しあるいは、いつも腫れていますか?
    • 乾いた食物を飲み込むときに、しばしば水を必要としますか?
    • 水をよく飲む。
    • 夜間に起きて水を飲む。
    • 乾いた食品が噛みにくい。
    • 食物が飲み込みにくい。
    • 口の中がネバネバする。
    • 口の中が粘って話しにくい。
    • 口臭がある。
    • 義歯で傷つきやすい。
  • 目の症状として
    • 3カ月以上毎日、目の乾燥を自覚していますか?
    • 目に砂や砂利が入った感じを繰り返しますか?
    • 目薬を1日に3回以上使いますか?
    • 目がゴロゴロ、ショボショボする。
    • 目が乾く、涙が出にくい。
    • 朝起きた時に目が開けられない。
  • 関節の症状として
    • 朝起きた時に手足がこわばる。
    • 手足を曲げると痛い。
    • 関節が腫れている。
  • 最近の生活として
    • 忙しかった。
    • 酷いショックを受けるようなことがあった。
    • 心配事があった。
    • 恐い夢をみますか?
    • 職場や家の中で嫌なことが多いですか?
    • このごろ心配ごとがあって気持ちが落ち着きませんか?
    • はっきりとした原因がないのに、色々不安になりませんか?
    • 人の言動が気にさわってイライラしますか?
    • 緊張した時に、ひどく汗をかいたりふるえたりしますか?
    • ちょっとした事でも気になってしかたないですか?
    • 自分の健康のことが心配でしかたないですか?
    • ひどく几帳面で、きれい好きすぎるようですか?
    • 寝つきが悪かった、眠っていてもすぐに覚めやすいですか?
    • 毎日くつろぐ時間的余裕がありませんか?
    • 人から神経質だと思われていますか?
    • いつも緊張してイライラしていますか?
    • 恐い夢で目を覚ます事がありますか?

該当するからといって、ドライマウスであると断定はできないようですが、多く当てはまる方はドライマウスの可能性が高いといえます。

ほぼ全ての質問はうつ病や自律神経失調症と同じ症状ですので、ドライマウス事態がうつ病や自律神経失調症の症状の一つと考えた方がいいでしょう。

唾液

ドライマウスは唾液の分泌量の低下が起きますが、唾液が体にどのように影響し役割をしているのでしょうか。
唾液は口の中にある唾液腺という所から出てきます。
唾液腺は2種類あります。

大唾液腺・・・耳下腺、顎下腺、舌下腺
小唾液腺・・・口唇腺、頬腺、舌腺、口蓋腺

口の中は、全て唾液腺に覆われています。
大唾液腺は、物を食べる時や話をするときによく分泌されます。
一日に1.5リットルも分泌されていると聞いてびっくりしませんか?

唾液を出すには、自律神経が深く関わっています。
自律神経には2種類の神経があります。
1つは、交感神経で主に活動する神経。
もう1つは、副交感神経で休む神経。
この2つの神経がバランスよく働く事により日中活動でき夜に休む事ができリズムのいい生活が送れるのです。
では、唾液腺・唾液は2つの神経の働きの時にはどのような変化が出るでしょう。

  • 交感神経優位の時にも唾液は少量だけ分泌されますが、その質は濃く粘り気の強い唾液になります。
  • 副交感神経優位の時も唾液の分泌は促進されますが、この時の唾液の質は薄く粘り気は少なく量も大量です。

緊張すると口の中がネバネバしませんか?
これは交感神経が優位のため、濃い粘性の唾液が出ているのです。
一方、ご飯を食べる時は副交感神経が働くため、大量に粘り気の薄い唾液が出るため食物を消化分解して嚥下(飲み込むこと)をしやすくして内臓の負担を減らしているのです。

まとめると、ストレス時には粘り気の強い唾液が少量しか分泌されないので、ドライマウスの症状が現れやすくなるのです。
唾液は薄くたくさん出ることが重要なのです。

なぜなら、唾液には下記の働きがありますので、唾液が少量しか出ないとトラブルが起こるのですね。

唾液の働き

  1. 消化作用
    唾液中に含まれる、消化酵素がご飯やパンのデンプン質を糖に変え胃腸での消化、吸収を助ける役割をしています。
    消化酵素のアミラーゼがデンプンを分解してリゾチームがタンパク質を分解します。
    つまり、唾液が出ないと消化不良が起きやすくなるのです。

  2. 抗菌作用
    唾液中に含まれる、ラクトフェリン、リゾチーム、ラクトペルオキシダーゼ、免疫グロブリン等の抗菌物質が細菌やウイルスを撃退する働きがあります。
    ラクトフェリンは、涙や母乳にも含まれ菌やウイルスなどの感染症予防に効果あるのです。
    リゾチームは、外部からの病原菌の侵入を抑え、口の中の雑菌の繁殖を防ぐ働きがあります。
    免疫グロブリンは、カンジタ菌(常在菌)の繁殖を防ぎます。
    カンジタ菌は、誰でも保有していて目や膣の中にも存在していて菌が繁殖しないように共存しているのですが、免疫力が落ちたり唾液の分泌が減ると菌が増え、カンジタ症を引き起こす場合があります。
    口腔カンジタ症は、舌が荒れひび割れを起こし舌痛症や唇が切れ口角炎等になり、ひどくなると深部カンジタ症になり誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になる可能性もあります。
    つまり、唾液が少ないとこのような菌やウイルスに感染する危険性が増えるのです。

  3. 粘膜保護作用
    粘膜を保護しているのはムチンという物質です。
    ムチンは刺激の強い物や熱い食べ物を食べた時に、喉や食道や胃などを傷つけるのを防いでいます。
    更にムチンは、胃潰瘍や胃炎の予防・改善、鼻の粘膜を丈夫してウイルスの侵入から防ぎ感染症にかかりにくくする作用もあります。
    つまり、唾液が少ないと口腔内からのどや食道、胃の表面を傷ついてしまう可能性が高まります。
    ちなみにオクラや納豆にはムチンが多く含まれています。

  4. 粘膜修復作用(若返り作用)
    唾液腺の中に上皮細胞成長因子と神経成長因子物質があると、ノーベル医学・生理学賞を受賞したスタンリー・コーエンが発見しました。
    まず上皮細胞成長因子は、皮膚などが傷をついた時に修復する作用がある。
    子供の頃、傷口を舐めたり唾を浸けとけば大丈夫と親に言われた人はいますよね、これは医学的根拠があったという事です。

    更に神経成長因子は、神経細胞の修復、生存を維持する作用、脳の損傷を修復する作用、脳神経の機能を回復し、脳の老化を防ぐ作用なども持っているのです。
    神経成長因子は、唾液中に多く含まれていて、唾液が多ければ神経の修復、脳の老化を防ぎ脳の機能が向上する。
    高齢者は噛む力が無くなり、唾液の分泌量が減っていってしまう傾向があるため神経成長因子の恩賞を受けられなくなり、脳細胞の修復されなくなり脳の老化が進み記憶能力の低下が著しいのが解ります。
    子供の頃、親に良く噛んで食べると、頭が良くなると言われた事がありましたが、この事も噂や迷信ではなくて、医学的に根拠がある事が証明されているのです。

    つまり唾液が少なくなると、皮膚や粘膜の修復が遅くなり、脳の老化もしやすくなるということです。
    ちなみに粘膜は口の中だけでなくのどから食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と全ての表面を覆っています。

  5. 歯の保護・再石灰化作用
    唾液の分泌量が減れば確実に虫歯や歯周病になる可能性が高まります。
    虫歯になる原因は、虫歯菌の繁殖しその虫歯菌が糖分を分解して酸を作り、その酸で歯の表面を溶かすためです。
    歯周病も菌の繁殖が原因で、歯の土台の歯槽骨をボロボロにします。
    唾液には、カルシウム、リン酸などが含まれていて、これらが歯のエメラルド質を修復してくれるのです。(再石灰化)

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「整体療法の専門家集団」と言われる整体院。
地元藤沢市で1992年から整体療法の実績があり、
院長の鈴木直人を中心として、生理学・解剖学・
スポーツバイオメカ二クス・姿勢分類学・東洋医学・
心理学など、症状に関わる全てのことを日々研究している。


うつ病・自律神経失調症などの対処法を院内研修で常に行っている。

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