自分を変えたい!

更新日:2017.08.16

執 筆:整体師 佐久間舞

心理学者アドラーに学ぶ、自分を変える方法

みなさんにも、ついこんなことを考えたりつぶやいたりするクセはありませんか?

「どうして自分はいつもこうなんだ…」「あのとき○○していれば...」「自分がもっと○○だったら…」「どうせこういう性格だし…」

 

変わりたい、変わらなくちゃと思いつつも、毎度このような嘆きとため息で終わってしまい、結局変われない自分がいる...。
それはもしかすると、過去にとらわれ、無意識に「変わらないぞ」という決心をしてしまっているのかもしれません。

20世紀初頭、「人はいつでも変われるし、幸せになることもできる!」と唱える心理学者がいました。アドラーという人物です。
近年日本で一大ブームを巻き起こしており、関連書籍は書店にずらりと並び、メディアでもたびたび取り上げられているのでご存知の方も多いかと思います。

今回は、彼の考えをもとに、「自分を変える」ためのヒントをご紹介していきます。

辛い過去に対する見方を変えて、自分を変える

過去の失敗や挫折、ショックな出来事は、大なり小なりすべての人が経験していることと思います。
でも、それを引きずる人もいれば、受け止めて前に進む人もいますよね。

アドラーは言います。
「われわれは自分の経験によるショック―いわゆるトラウマ―に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」

つまり、過去にとらわれるということは、いまの自分を守る何らかの目的(例えば、いまのダメな自分を直視しないために過去のせいにする、とか)のために自ら辛い過去を持ち出しているのです。(もちろん、自分を守らないとストレスに耐え切れないということもあるので、過去が必要な時期もあると思います。)

逆に、過去に対する見方を変えれば、つらい経験であっても180度転換できる可能性を秘めているということなのです。

自分を変える近道は、「いま、ここ」に集中すること

では、どうしたら見方を変えられるのでしょうか?

いちばんの近道は「いま、ここ」に集中し、いまをいかに充実させるか考えることです。

例えば、今朝ものすごくお腹が痛かったとしても、お昼にはケロッとして夜に美味しいご飯でも食べられれば「朝は辛かったけど、美味しいものも食べられてまあまあいい一日だったよな」と思うことができますよね。(ちょっと単純すぎますかね...笑)

このように、いまが充実していれば、過去に対する見方も自然と変わってくるのです。

過去(原因)

受動的、受け身、変えられない

いま(目的)

能動的、主体的、変えられる


要するに「いま、ここ」を大切にすることが自分を変える第一歩になるのですね。

なかなか変われない自分に嫌気がさしているという方、まずは今日一日、いまこの瞬間を充実させることから始めてみてはいかがでしょうか。


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