夏の冷え対策

更新日:2014.08.11

執 筆:整体師 田島健次

あなたは「冷え」と「冷え性」の違い、わかりますか?

こんにちは。今回のテーマは夏の冷えについてのお話です。

原発の問題で電力不足になり節電していた時期がありますよね。
しかし節電といってエアコンを点けずに我慢し過ぎると、気温・湿度のストレスにより自律神経が乱れます。(我慢できる方は、節電に協力して下さい。私は扇風機で頑張ります。)

他に熱中症等になるなどの恐れがありますので体調を壊さない程度に節電してこの夏を乗り切りましょう。早速ですが夏の冷えとは、エアコンの冷やし過ぎで体温調整が上手くいかず自律神経が乱れることです。節電でエアコンの温度を上げざるをえない時は、節電対策が夏の冷え予防につながるかも...

「冷え」と「冷え性」の違い

まず「冷え」と「冷え症」が一緒と思う方が多いと思います。しかし、症状はとても似ていますが定義が違います。冷えとは、外的要因(エアコンなど)で一時的に手足、腰が冷えることで暖かい所に行けば回復するものです。

冷え症とは、内的要因(自律神経、ホルモン)の影響で6カ月以上手足が冷え、のぼせたり顔が火照ったりします。しかし「冷え」が頻繁にあると自律神経やホルモンバランスが乱れ「冷え症」になってしまいますので注意が必要です。

夏の冷えの原因と症状

では、夏の冷えの特徴をお話します。
夏に冷える原因はもちろんエアコンや冷たい飲み物ですが、それ以外の理由としては、元々人間は夏になると熱を放出しやすい身体になり汗をかき暑さに対応するように出来ています。

夏山の遭難事故の死亡原因は体温低下による死亡です。
暖かい夏なのに体温低下と不思議に思うかもしれません。先ほど言いましたが夏は、熱を放出しやすい身体なので汗や雨などで衣服が濡れるとどんどん体温が低下していきます。

そして、冷えで身体が動かなくなり、正しい判断も出来なくなりその場で寝てしまって最悪のケースになります。このように人間は夏場、外的による冷えに弱いのです。 しかし日常生活で死にいたることはほぼないでしょう。

現代の夏は、自律神経を乱しやすい時期なのです。室内外の温度差が激しく暑い外から冷えた室内に入った時、めまいに似たふらつきを感じた事は、ありませんか?

これは「コールドショック」と言われる症状で急激な温度変化に身体がついていけずに起こる症状です。さらに冷たい飲み物の大量摂取で胃腸機能の低下、そして暑さにより簡単な食品ばかりに偏り、ますます食欲不振。

発汗により塩分、ミネラル不足、寝苦しい夜が続き睡眠不足になります。ダルさが強まり疲労が蓄積され夏バテになり、いずれむくみ・肩こり、免疫力の低下・月経不順や月経痛などの自律神経症状がでるのです。

今スグ実践できる、夏の冷え対策

恐いです、夏の冷え!! 夏の冷えにならないための対策を簡単に書きますので参考にしてください。

  • 冷房の温度を下げ過ぎない
    27から28度が理想です。
  • お腹を冷やさない。
    内臓を冷やすと消化機能が低下しますのでエアコンの室内では、極端に言えば腹巻をするのが良いでしょう。
  • 湯船につかる
    夏場に汗を出す事により血行が良くなり免疫力が上がります。発汗により自律神経の活動を促します。ぬるま湯にゆっくり浸かるとよいです。

是非この3つを実践して残りの夏を上手く過ごし、食欲の秋に美味しい食事をしましょう


(C) 1996 健療施術院