2003.11.18 「クリーブランド・カイロプラクティックカレッジ解剖研究インUSA
」
こんにちは、院長の鈴木です。8月22日から9月の1日まで、
9泊11日の日程で、人体解剖プログラムの講義と実習のクラスを受けて来ました。
場所はアメリカ・カルフォルニア州にある、クリーブランド・カイロプラクティック・カレッジで行なわれました。
北は北海道から南は沖縄まで、日本の北から南から16人が集まりました。
集まった人達は、カイロプラクター、中国整体師、柔整師、鍼灸師、理学療法士の学生、薬学部の学生、と体に関わる職業ですが、様々でした。
講師は、今年でなんと78歳のDr Lily Cabellon。アメリカは現役が長いですね。
85歳までがんばるそうです。ちなみに女性です。
通訳にDr Michael Lam、昔、千葉大学の医学部を出たそうです。
日本では、産婦人科の医師だったそうです。
医学用語の通訳は、さぞ大変だったことだろうと思います。
本大学の副学長のPhD Matthew Givradも出迎えて頂きまして、たいへん光栄に思いました。
午前は講義、午後は解剖と言うスケジュールでした。
1日10時間近くカレッジの中で過ごす事になり、学生気分に浸ってきました。
現地の学生も手伝いに来て頂いたので、時折、日本とアメリカの教育スタイルの違いや、行なわれている施術法の違い等を話してきました。
健康法も違います。ヴィタミン剤はもちろんの事、ビックリしたのは、通訳のDr Lamは幼児用のアスピリンを飲むと、血栓が出来にくく、梗塞が起きないので毎日飲み続けているそうです。そうすると、何でも好きなだけ食べても、大丈夫と豪語していました。
実際にお肉ばかり食べているが、コレステロールも上がってないそうです。
それはそれですごい事ですが、考え方が違うような気もしませんか?
日本では法律上、医師以外は例え死体(検体)でも、メスを入れてはいけない事になっております。
ですから、解剖学は私の得意とするところですが、実際に検体を自分の手で解剖するのは、初めての事になります。
解剖の時間は午後4時間以上、休憩の時間も取らずに、ずっと研究していました。
文字通り、頭の先からつま先まで解剖して、実際の肉体を感じて来ました。
こんな日々を過ごすと、さすがに疲れを感じてきましたが、最後まで何とかがんばれました。
検体は、90歳男性、死因は心筋梗塞 と 93歳女性、死因は肺炎、の2体。
男性は身長が高く185センチぐらい、90歳とは思えないくらい筋肉もしっかりしていました。
腕付近の筋肉の着き方からして、また、死因が心筋梗塞と言う事から、亡くなる直前まで、ある程度の労働をしていたと思われます。
やはり、心臓には脂肪がかなり付いていました。
腹部を開腹すると緑色に染まっていました。大変めずらしい検体です。
おそらく胆汁が漏れていたか何かでしょう。
一方、女性は脊椎の側弯が酷いのと、筋肉の状態からして、寝たきりだったと思われます。
胃にはドレーン(チューブ)が入っており、十二指腸を開くと胆石がゴロゴロあり、消化器系が原因で体力がなくなり、肺炎になったと考えられます。
右肺は左肺の半分の大きさまで、収縮していました。
肺炎の影響ではなく、老化です。
実際に解剖してまず思ったのは、膜組織の硬さと癒着です。
思った以上に膜組織(筋肉の膜や内臓の膜、またそれを別けている膜)は硬く、組織間が張り付いていました。
元来そこには、血流もあり、リンパ液や細胞液などが流れているのです。
しかし、高齢と言うこともあり、かなりの癒着(張り付き)を感じました。
老化すると、体が硬くなるのはこのためです。
普通、この状態ですと神経痛があるのですが、カルフォルニアの気候は高温で低湿度であり、神経痛はかなり軽減されると思われます。
当院には解剖学書など20冊近くはあり、解剖学ビデオも10巻以上はあります。
すべてを何回も勉強して来ましたが、実際に解剖してみると、確認できた以上に、新たな気付きもたくさんあり、たいへん勉強になりました。
この体験を、当院の施術技術の向上に繋げていけると思います。
現実に日本国内では、数々の規制があり、ここまでは絶対に出来ません。
この機会を与えてくださった、中央医療総合学院の関係者、及びクリーブランド・カイロプラクティック・カレッジのDr、通訳のDr Lam、その他関係者に対し、深く感謝したいと思います。
そして、私の2週間近くの休みを、受け入れて下さった患者さん達と、一人でさぞや大変だっただろうと思う、村越先生に感謝したいと思います。
健療施術院 院長 鈴木 直人
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