大人のニキビ

更新日:2020.03.24

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

大人ニキビの原因は様々

残業や不規則な生活や不摂生が続いた時などに、「いつの間にかニキビができていた」なんて経験はありませんか?
大人になってからできる「大人ニキビ」は、思春期の頃のニキビと似ているようで、実は原因も対策も違うのです。

大人ニキビの原因

毛穴の奥で炎症が起こるという点では、思春期ニキビも大人ニキビも同じです。しかし、思春期ニキビが皮脂の過剰分泌が大きな原因なのに対して、大人ニキビは肌の乾燥やストレス、自律神経やホルモンの乱れなど、色々な原因が作用して起こります。

乾燥と大人ニキビ

乾燥とニキビは一見結びつかなそうに思えますが、皮膚が乾燥すると、その皮膚を守るために皮脂が多く分泌されるため、逆に皮脂の過剰分泌が起きてしまいます。そうすると、乾燥しているのにニキビができるという矛盾したような状態になってしまうのです。

ホルモンと大人ニキビ

女性の場合、生理前は女性ホルモンの影響でニキビができやすくなります。

女性ホルモンには大きく分けて2つ、「プロゲステロン」と「エストロゲン」があります。
プロゲステロンというホルモンには皮脂の分泌を促進する作用があり、エストロゲンというホルモンには肌の潤いを保つという作用があります。


くり返し出てくるニキビも
またストレスに...

生理前は、ホルモンバランスがプロゲステロン優位に傾くため(普段はエストロゲン優位)、ニキビをはじめとした肌トラブルが起きやすい時期なのです。
顔の下半分やアゴ付近に出やすい、乾燥肌なのにニキビが出る、同じところにくり返し出る、そんな方はホルモンバランスに要注意です!

自律神経と大人ニキビ

「胃腸の状態が肌に出る」というのを聞いたことがありませんか?
胃腸は、体の中におさまっていて外からは見えません。しかし、胃腸を含め口から肛門にかけての食べ物の通り道を「一本の管が通っている」と考えると、実はそこは「体の外側」とも言えるのです。(ゴムホースの内側も外の空気に触れていますよね。そんなイメージです。)
すなわち、皮膚と同じく体の表面ととらえると、胃腸と皮膚の状態が連動するのも納得がいきます。

そして、胃腸の働きをコントロールしているのが「自律神経」です。
様々なストレスにより自律神経のバランスが崩れると、胃が働かなくなったり、便秘や下痢になったりといった不調があらわれます。これが肌状態に影響して、ニキビや肌荒れを引き起こすことがあります。


ニキビはストレスのサイン!

また、自律神経が乱れると、血流が悪くなったり睡眠の質が落ちたりします。血流が悪くなると、肌まで栄養が行き届きにくくなり、ニキビなどの肌トラブルにつながります。睡眠中は代謝が活発に行われているため、睡眠不足は胃腸などの内臓や、肌の代謝も低下させてしまいます。
このように「ストレスのサイン」としてニキビをとらえると、少し見かたが変わってくるのではないでしょうか。

大人ニキビの対策

ストレス、睡眠不足、運動不足、喫煙や暴飲暴食、バランスの悪い食事はニキビの大敵です。すぐに生活を見直しましょう!整体で全身の血流を良くしたり、体にかかるストレスを減らしたりするのもおすすめです。


カフェインに気をつけましょう

※東洋医学では、大人ニキビが出やすい人はもともと血の巡りが悪い体質なことが多いといわれています。
疲れ気味なときや生理前は、身体を冷やしたり緊張させたりする「カフェイン」の多いコーヒーや緑茶などは控えましょう!


体の仕組み

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