顎関節症の治療法

更新日:2015.08.14

執 筆:整体師 古川華奈

顎関節症の一般的な治療法とカウンセリング療法

~ 「顎関節症と脳」vol.2 ~

顎関節と脳は一見何の関連も無いように見えるのですが、実は密接に関係しています。
今回は、一般的な治療法や、カウンセリング療法について述べていきたいと思います。

このページでは、

など、顎関節症の症状と原因を詳しく説明しています。

一般的な治療法

まず、一般的に行われている治療法をご紹介していきたいと思います。

顎関節症の症状は自然に消失する事も多く、組織の再生能力によって自然治癒するものが少なくないと考えられています。

一般における顎関節症の症状は、顎関節症の症状が段々と悪くなってくる頃から出現と消滅を繰り返しながら徐々に増加していきますが、多くの顎関節症は軽症で、自然治癒を繰り返しているようです。

こういった事実も考慮しつつ顎関節症の治療を進めていかなくてはなりません。

顎関節症の一般的な治療では、大きく分けると三つに分類する事が出来ます。

歯の治療

歯の治療では、歯列矯正や歯自体の高さを削ったりして、歯列の高さを揃えたりしていきます。

顎関節と顎関節周辺の治療

顎関節と顎関節周辺の治療では、整体・マッサージ等の方法で体全体の歪みを直し、顎関節の位置を調整したり、顎関節の周辺を温めるホットパックを顎に当てたりします。

歯科では、口の中にマウスピースを装着し、歯列の高さを揃え、顎関節の位置を安定させていく治療を行います。
顎関節の手術を行うこともあります。

顎以外の部分への治療

顎以外の部分への治療では、痛み止めや筋弛緩剤を使用したりします。
整体・マッサージ等の方法では、首や背骨などの整体を行い、身体全体から顎関節へとアプローチしていきます。

これらの一般的な治療法は、顎関節の構造自体を整えるアプローチ法ですが、顎関節症には、顎関節症に対する意識やストレス等も大きく関係しているため、実は日常生活の生活行動からアプローチする事も可能なのです。

カウンセリング療法

次に、一般的な治療法とは異なったアプローチ法をご紹介していきたいと思います。

顎関節症に対するカウンセリング療法とは、患者さんの日常生活に潜む誘因を見つけて、カウンセリングをすることによって、誘因を取り除いていく治療法です。

顎関節症の症状の多くは、先ほど述べたように、治療しなくても時間の経過とともに軽快していくことが知られています。

このことからすれば、顎関節症の自然治癒を最大限に引き出す治療法が最も望ましく、症状の程度によっては、主に歯科医による専門家の支援的な対話を中心にしたカウンセリング療法が有効な場合もあります。

カウンセリング療法では、以下のように治療を進めていきます。

顎関節と筋の状態についての説明

口腔内の診査・検査の結果を見ながら、顎関節と筋の状態について、患者さんとご家族に現在の状態をご説明します。

誘因を一つずつ取り除くカウンセリング

  • 口を大きく開けない
  • 硬いものを無理して咬まない
  • 顎の痛くなるような開け方をしない
  • 歯ぎしりや噛みしめ
  • 顎を押さえるなどの癖を止める
  • 顎でわざと雑音をさせない
  • くよくよせず適度な気晴らしをする
  • 心理的ストレスを軽減させる
  • 口腔習癖や不良姿勢の改善
  • ゆっくりとよく噛んで食べる食習慣
  • 心理的緊張の緩和
  • 全身の健康状態

等、体の状態を正しい方向へ導けるよう指導していきます。

定期的な通院

患者さんの日常生活に潜む顎関節症の誘因を見つけて取り除き、顎の運動に関わる肉体的、精神的要因をできるだけ健康な状態にもっていくということは患者さんの努力だけでは難しいので、定期的に通院して症状の経過を確認します。

患者さんの努力が継続するように励まし、支援する事が大切ですので、患者さんに定期的な通院を促します。

このように、カウンセリングを繰り返すことによって、それまでに気がつかなかった誘因にも気がつく事ができます。
これが、専門家による支援的な会話を中心にしたカウンセリング療法です。

以上、顎関節症の治療法についてお話していきました。引き続き、次の「顎関節症のリハビリ」で、リハビリについてお話していきます。


ページの先頭に戻る

(C) 1996 健療施術院