睡眠障害と眠気のメカニズム

更新日:2015.07.18

執 筆:整体師 高木裕司

不眠症と眠気のメカニズムを知って、ぐっすり眠れるようになりましょう

~ 「不眠症が改善する理由 ~不眠症を知って、快適な日々を送ろう~」vol.1 ~

不眠症と眠気のメカニズムを紹介しております。

眠りを促す2つのポイント

  • 入眠まで時間がかかる
  • 睡眠状態が継続しづらく、すぐ起きてしまう
  • 早朝に覚醒し再度寝ることが難しい
  • 深い睡眠に入れず、寝た気がしない

これらが主な症状で、睡眠の量や質が良くないため昼間に眠くなったり、集中力が低下したり、疲労感が続いたりなどします。

眠りを促す「睡眠物質」とは?

睡眠物質とは?

人が眠くなるのは体内時計と睡眠物資の影響です。
では、睡眠物質とはどのようなものなのでしょうか?

睡眠物質の種類

睡眠物質は人が覚醒している間にだんだん脳内に蓄積していき、眠気が来ます。
イノシン、神経ペプチド、PGD2(プロスタグランジン)などが主な睡眠物質です。

これらの物質が脳の中で多くなりすぎると脳がダメージを受けるので、これらの物質が増えすぎるのを防ぎ、代謝させるために睡眠状態になる必要があるのです。
仕事が忙しくて寝る時間が少なかった後の休みの日に寝すぎてしまうのはこのためです。

いま現在、睡眠物質は数多く発見されていますが、その中でもPGD2(プロスタグランジン)が一番強い睡眠に誘導する物質になります。
PGD2は脳の膜の一つであるくも膜で生成され、視交叉上核に到達すると、アデノシンという物質が分泌されます。
PGD2はアデノシン受容体と結合することで深い眠りに入ることができるのです。

コーヒーやお茶などに含まれるカフェインはこの化学反応を妨げる性質があるため、カフェインを取ると夜になっても眠くならないのです。

眠りを促す「体内時計」とは?

人は陽の光の届かない隔離された部屋の中でも、決まった時間に起きたり寝たりすることが出来ます。
これは体内時計という機能が働き、人間の脳をコントロールしているためです。

人の脳内の視床下部に視交叉上核という部位には体内時計があり、眼球に入ってきた光はここにダイレクトに刺激として到達します。
起きて朝初めて目に入ってきた太陽光によって体内時計が調整されるのです。

眠る時に手足が熱くなるのも、眠りを促すため

人は一日のサイクルの中で体温が変化しますが、実はこれは睡眠と非常に密接な関係があります。
人は日中は活発に脳を働かせますので当然脳の温度は上昇します。
そのため、日中に上昇してしまった脳の温度を睡眠中に下げて調整する必要があるのです。

寝るときに手足が熱く感じることがありますが、それは末梢の血管を拡張させ手足に血液を逃がすために起こります。

浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)がある理由

人の睡眠状態には二種類の状態が存在します。
一つはレム睡眠(睡眠が浅い状態)で、もう一つはノンレム睡眠(睡眠が深い状態)です。
人はこの二つの睡眠状態を四十五分周期で行き来します。

レム睡眠(睡眠が浅い状態)では体の活動は止まっていますが、脳は盛んに活動しています。
夢をよく見るのは、朝方にノンレム睡眠(睡眠が深い状態)の割合が増えるためです。

赤ちゃんは半分以上がレム睡眠(睡眠が浅い状態)で、脳の活動時間が長いため、短期間で脳を発達させることができるのです。
大人になるとノンレム睡眠時(睡眠が深い状態)には脳に入った情報の整理などが行われていると言われています。
また、レム睡眠時(睡眠が浅い状態)には自律神経が安定せず、心臓の拍動回数も増えたりします。

一方、ノンレム睡眠(睡眠が深い状態)ではの活動は止まっていますが、体は若干筋肉が活動しています。
ノンレム睡眠時(睡眠が深い状態)には、副交感神経が優位になりがちで心拍数も少なくなってきます。

※不眠症かどうかをチェックしたい場合は「不眠症チェック」が便利ですのでご活用ください。


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