パニックや不安の原因は扁桃体の暴走

更新日:2020.02.28

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

本日はパニックや不安の原因や対策について、新しい視点からお伝えいたします。
パニックや不安は、タイトルに書かれているように扁桃体の暴走で起こります。

扁桃体は脳の真ん中あたりに左右一つずつあり、アーモンドのような形をしています。
働きは、感情やそれに関連することの記憶です。
特に恐怖・恐れの感情の記憶に対して強く働くため、うつ・PTSD(心的外傷後ストレス障害)などにも関連している部位です。

この扁桃体が勝手に働き暴走し始めると、これらの症状は悪化します。
逆に暴走がおさまると症状は改善していきます。

では、なぜ扁桃体が暴走し始めるかをお伝えします。
実は扁桃体は暴走しないように、以下の2つの部分からブレーキをかけています。

  1. 扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
  2. 扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)

これらが扁桃体にブレーキをかけないと暴走し始め、症状が悪化していきます。
では、上の2つがどうやってブレーキをかけるかをお伝えします。

扁桃体の暴走を防ぐブレーキの仕組み

1.扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)

大脳新皮質は、知識や意識的な感覚を感じるところです。
この機能が低下していくと扁桃体が暴走します。

例えば知識。
なぜこのような症状が起きるのかが分からないと、不安が大きくなり症状が悪化します。
そのため、原因や理由を知るというのも暴走を食い止めることになります。

また、「意識的な感覚」も扁桃体にブレーキをかけます。
感覚には、触覚・聴覚・味覚・視覚・嗅覚・内臓感覚・平衡感覚の7種類あります。

例えば、人も含めて動物は、肌触りの良い布にくるまれると安心感を覚えますよね。
これは皮膚感覚(触覚)によって扁桃体にブレーキをかけています。

他にも...

  • 心地よい音・愛しい人のやさしい声・音楽(聴覚)
  • おいしいもの(味覚)
  • 大自然などの景色・動物の写真・なごむ絵(視覚)
  • 安らげる香り(嗅覚)

これらは、大脳新皮質に働きかけ扁桃体の暴走を抑え、パニックや不安を改善させます。
逆に「考えすぎる」ことは大脳新皮質が疲れてしまい、扁桃体を抑え込む力が弱くなってしまうのです。

2.扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)

筋肉や内臓感覚は、大脳新皮質ではなく主に脳幹や小脳に運ばれます。
そして扁桃体にも運ばれてくるのですが、このとき筋肉や内蔵が緊張していると、扁桃体にも緊張という感覚が運ばれてしまいます。
すると「大変なことが起きている」と扁桃体は勘違いして、パニックや不安になりやすいのです。


内臓が悪いと不安になりやすい

また、先ほど出てきた平衡感覚も脳の色々な部位を経由して扁桃体に入ります。
「ふらふら」しているめまいの感覚があると、扁桃体もそれを感じて不安を感じてしまうのです。
不安がある方に、ふらつきやめまいが多いのはこのためです。

扁桃体からみたパニックや不安の対策

既にご覧いただいたように、扁桃体にブレーキをかける

  1. 扁桃体に指令を送っている部分(大脳新皮質)
  2. 扁桃体に体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)

これをうまく使うことでパニックや不安の対策がとれます。

1.指令を送っている部分(大脳新皮質)の対策

心地よいものを「触覚・聴覚・味覚・嗅覚・視覚」の五感で感じましょう。
ただし、味覚や嗅覚は物質が直接入ってくるので気を付けましょう。

おいしいからと言って砂糖や小麦がたくさん入っているものを食べると、体の機能がおかしくなり扁桃体が暴走します。
砂糖・小麦・カフェイン・唐辛子などは避けた方がいいものです。

2.体の情報を伝えている部分(内臓や筋肉)の対策

まずは、筋肉をほぐしましょう。
軽く体操を行ったり、ストレッチをしたり、ウォーキングなどでもいいでしょう。
あとはぬるま湯のお風呂に入ったり、足湯をしたり、白湯を飲んだり、腹式呼吸(内臓のマッサージになる)を長く行うなど。

以上のように筋肉や内臓をゆるめることで扁桃体の暴走はおさまり、パニックや不安もおさまっていきます。
整体で体を整えることもとてもいいですよ。

これらの対策を行っていると扁桃体にブレーキをかける能力が上がってきて、パニックや不安に悩まされることがなくなってきます。


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