舌で分かる自律神経のチェック

更新日:2014.07.10

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

舌の色や状態をチェックしてみましょう。

あなたは自分の舌をマジマジとご覧になったことはありますか?
舌で体の健康状態を把握することを東洋医学では舌診といいます。

さぁ、あなたも鏡の前で舌を見てみてください。
舌がむくんでいたり、両脇にギザギザした跡があったり、白っぽくなっていたり、黄色っぽくなっていた方は注意が必要です。

舌の両脇にギザギザした跡がある方は自律神経が弱っています

舌の両脇にギザギザした跡がある方、そんなあなたの体は水分が余り、舌がむくみ気味の状態です。
このような状態は東洋医学では気虚といい、体の『エネルギー』が不足しており、自律神経が弱っている状態です。

自律神経が弱っていると体の新陳代謝が悪くなり、体の中で古い水分が排泄されずに体内に溜まっていきます。
新陳代謝とは、古いものを体から排出し、その分新しいものを生み出していくことです。
むくみは足でも舌でも、余分な水分が排泄されないことで起こります。

余分な水分で膨張した舌の両脇は、歯にくっつくように膨張するため、歯型が付いてしまうのです。
これが舌のギザギザした跡の原因なのですね。
試しに口をあけたまま、舌を引っ込めて見てください。舌のギザギザ跡は、歯にぴったり合うと思います。

新陳代謝を良くするには、適度な運動で血流をよくすることが大事ですが、舌の場合は特に首から上が重要です。
首をゆっくりと回したり、口を大きく開けたりしてみましょう。
また、舌を思いっきり出したり、舌で頬の内側を押したりしてみましょう。

更に、体はつながっていますから、首から上が流れても体全体の血流が滞っていると結局は舌周辺の血流も滞りますので、ラジオ体操をしたり、ウォーキングをしたりして体全体を動かすことをしてみましょう。

すると、自律神経も活性化しやすくなります。

舌が白っぽい方

また、舌が白っぽい人もいると思います。
これを東洋医学では寒邪(かんじゃ)といいます。
「寒い気(邪気)」が体に入ってきしまっているのですね。

これは自律神経が極度に弱っている状態です。
特に交感神経の力がなく、元気が出ない状態であり、悪化するとやる気がなくなったり意欲が出なかったりして「うつ」になります。

通常、舌は赤っぽいピンク色をしています。
実はこのピンク色は血液の色なのです。
ですから舌の色が白っぽい人は、血液の通りがかなり悪くなっているのです。

血液は、酸素だけでなく温度も運んでいます。
そのため血液の流れが悪い人は、温度が末端に届かず冷えを起こしてしまいます。

舌が白っぽい方は、足、内臓、背中、手などが特に冷えていることが多いので、よく温めるようにして下さい。
冷たい飲み物などは飲まないようにしましょう。

ちなみにうつの人も体が冷えていますが、舌が白っぽい方で疲れやすい方は、自律神経が極度に弱ってしまい、うつになりかけていると考えたほうがいいでしょう。

また、舌の上の面に白い苔のようなものがある方はカンジダ菌が繁殖している可能性があります。
これは自律神経が極度に弱くなったために免疫力が低下して起こるのです。

舌が黄色っぽい方

また、舌が黄色っぽい方は熱邪といい、体に熱がこもっている状態です。
これは自律神経の働きが乱れて交感神経が過剰に働いている状態でもあります。
このような時は口内炎が出来やすかったり唇が荒れやすかったりします。
通常は口内炎の方が先に出来て、体がさらに疲労してくると、舌が黄色っぽくなります。

この状態では、たとえ元気があっても、近い将来に交感神経の過剰な働きからくる、自律神経失調症になりやすくなります(すでに自律神経失調症の場合が多い)。
元気だからといって頑張りすぎないようにしてください。

また、口内炎や舌が黄色っぽい方は、カフェインは飲まないようにして下さい。
お肉や辛いものも、無駄な熱を生みやすくなりますので、控えるといいでしょう。
黄色っぽい舌と口内炎は、無駄な熱のためになるのです。

この状態の方は、副交感神経が働けないために眠れなかったり、胃腸が弱くなったりします。 そのため、眠る直前までテレビやパソコン、スマホを見ないようにしてゆっくりする時間を作りましょう。

※舌の両脇にギザギザした跡がついていたり、白や黄色っぽくなっていたりして健康状態が気になる方は、いちど自律神経チェックをすることをおすすめします。


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