家族がストレスの原因である場合…

更新日:2019.04.26

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

4月12日(金)に「症状改善のための心と体の勉強会」を上野院にて行いました。

いつものように、参加者の方の知りたいことや困っていることを聞かせていただき、それをもとに話をさせていただきました。
今回も色々な話をさせていただきましたが、最後の方に「家族の問題」についてのお話しをさせていただきました。

「ストレスの原因が家族である」こんな場合、どうしたらいいのか。


身近な家族がストレス…

例えば…
ギャンブルや借金、ドラッグやアルコール、または、周りの人に迷惑をかける行為をしている場合など、どのように対応すれば良いのでしょうか。
これら多くの場合は、本人は自分に問題があるとは思っていません。

とても難しい問題ですよね。
基本的に、自分以外は変えることができませんので、その問題となっている方や、その周りを変えることはできません。
そのため、自分が変わる必要があります。そうはいっても限界がありますよね。
ではどうしたら良いのでしょうか。

実は、このことを「文字情報だけのブログで書くのはいかがなものか」という思いが私の中にあります。
細かいニュアンスが伝わりにくいですし、ブログですのでフォローもできません。
不快な方がいらっしゃいましたら、すみませんと、ただただ謝るばかりですが、知識として知っておくのはとても重要であるため、ブログでも取り扱おうと思いました。

では、家族などがストレスの原因である場合、どうすれば良いのかをお話ししていきます。

まず重要なのは、冷静に事実を知ることです。
ストレスは生命の危機ですので、生物はストレスを感じるものからは遠ざかろうとする反応をします。
逃げることで遠ざかったり、威嚇して相手を遠ざけたりします。
これが生命本来の動きです。

つまり、問題である家族から遠ざからない、あるいは、遠ざけることもしないということは、生命の危機を感じ続けることになります。
おそらく、家族でなければ遠ざかったり遠ざけていたりするでしょう。
しかし、「家族」なので生命の危機を感じ続けていても、遠ざかったり遠ざけたりしないというのは、何が起きているのでしょうか。

そこには、何だかんだいっても、家族への愛があるからです。
しかし、愛があるだけに遠ざけたり遠ざかったりすると、罪悪感が生まれてしまいます。
つまり、あなたは「罪悪感を覚えるよりも生命の危機を感じる方がまし」と、無意識に選択していることになるのです。

つまり、他人は変えられないという前提で考えると、家族にストレスの原因となる方がいる場合、

  • ストレスから遠ざかる
  • 罪悪感を覚える

このどちらを選択するかの問題になります。

とても苦しい選択になると思いますが、「家族だからしょうがない」と考える場合と、自分自身にも選択肢があると感じられれば、少しはストレスが少なくなります。
あとは、どちらかを選ぶしかありません。

先ほどは、ギャンブルや借金、ドラッグやアルコール、周りの人に迷惑をかける行為などとお伝えしましたが、今話題になっている「介護」についても言えるでしょう。

しっかり介護をしたいと思っていても体力的にも精神的にも非常に疲れます。
そのため、色々なサービスを使い、時々介護から遠ざかるということが大切だとも言われています。
もちろん、長時間や長期間遠ざかるのは難しいと思いますが...。

「私は罪悪感を覚えるくらいなら問題から遠ざからない」と決断したとしても、遠ざからないことを続けていくならば、ご自身のケアをすることも大切になります。
なにせ「ストレスを背負って生きる」と決断したのですから、その負担はとても大きいものになります。


まず自分のケアを

整体で「体のケア」をするだけでなく、「自分のやりたいことをやる」という「心のケア」もとても必要です。

  • 観たい映画を観る
  • おいしいものを食べる
  • 行きたいところに行く
  • 逢いたい人と逢う

これらは、自分自身を愛する行為です。
自分自身の愛が深まれば、家族への愛も深まり、「大切な人だ」と更に思うようになります。
すると、今まで「ストレス度10」と感じていた家族が、「ストレス度5」になることもあります。

ストレスが大きいものほど、

  • まずは事実を見つめ
  • それを受容し(他人を変えようとしない)
  • どうするかの選択をし
  • 実行すること

が重要になります。

ストレスは、全てが排除できるとは限りません。
むしろ、排除できないものの方が多いのが現状です。
そんな中で生きていくためには、このような知識も必要となります。

いかがでしたでしょうか。この内容があなたの参考になれば幸いに思います。


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