症状とは、○○が現れている

更新日:2019.03.29

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

3月21日(金)に「症状改善のための心と体の勉強会」を行いました。
祝日とあって、いつもより少し長い時間セミナーを行いました。

勉強会では、毎回その日の参加者の知りたいことなどをお聞きしてからお話しております。
中でも、今回は少し深い話になりましたので、こちらでもご紹介していきます。

まず初めに、みなさんの症状は「抑圧したもの(感情や動きなど)が、違う形で表に出たもの」ということをお話しました。

例えば、仕事場で嫌になって逃げ出したい状況になったとします。
しかし、逃げ出すわけにはいかないので我慢します。

つまり、「嫌」という感情や「逃げ出す」という行動を抑圧します。

この抑圧は筋肉を緊張させて行うため、その緊張が脳に伝わって緊張してしまいます。
すると、脳がストレス状態になります。


溜まったものが溢れると…

そして、抑圧したこの「嫌」という感情も「逃げ出す」という行動も、体の中に溜まっていきます。
たくさん溜まると、体はその溜まったものを外に出そうとします。
これが症状になります。
そして症状は、「体」に出る症状と「行動」に出る症状があります。

■体に出る症状とは…
不眠・頭痛・めまい・吐き気・痛み・しびれ・咳・食欲不振などです。

■行動に出る症状とは…
過食・拒食・夜更かし・タバコ・お酒・ギャンブルなど、やりすぎてしまうものです。
これには、スポーツや仕事、ボランティアまで含まれます。

体に出る症状は、我々のような治療院へ治しに来るのですが、実は、夜更かし・ギャンブル・スポーツなどのやりすぎの方も治しに来た方がいいのです。

なぜなら、これらの症状は、体の状態が悪いほど悪化するからです。
そのため、行動に出る症状の方も、早めにご来院されることをお勧めします。

嫌という感情や、逃げ出したいという行動を抑圧している状態が続くと、上記のような症状が出ます。

この「嫌という感情」や「逃げ出すという行動」は、エネルギーを持っています。
そのため、溜め過ぎると爆発するように症状が出ることになります。

しかし、社会を生きていると上記のような抑圧をしなければなりません
そのため、仕事や学校などで抑圧したエネルギーを体の外に出さなければなりません。
これがいわゆる「ストレス発散」なのですが、このときに有効なのが「声」と「筋肉運動」なのです。


運動でエネルギーを出す

声と筋肉運動で、抑圧した「嫌だ」という感情や、「逃げ出す」という行動のエネルギーを消費しなければいけないのです。

「運動が体に良い」とは、こういう意味があるのです。

我々は生きていると、相反する2つのことを両立する必要があります。
それは「社会性」と「自己性」です。

嫌と思ったり、逃げ出したりしたいのは「自己性」です。
そんなことをしてはいけないと考えるのは「社会性」です。
この両立をしていかなければ、心身ともに健康になるのは難しいのです。

さて、このことを話すと話がとても長くなりますので、続きはまたの機会にしたいと思いますが、「症状は本能を抑え込んだものが出てきている」と覚えておいてください。

そして、この本能は「筋肉が緊張して抑え込んでいる」ということも覚えておいてください。
そして、その緊張は脳に伝わり心も体緊張してくるのですね。


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