ストレス食いにご注意!

更新日:2017.10.04

執 筆:整体師 佐久間舞

ストレスを感じて、つい食べ過ぎたことはありませんか?

すっかり夏が過ぎ、涼しい季節となりましたね。

秋と言えば食欲の秋!旬を迎えた美味しいものを目の前にして、ついつい食べ過ぎてしまうのは私だけではないはず。。。

「少し食べ過ぎたけれど、美味しいものをたくさん食べられて満足!」ということがたまにある程度ならいいのですが、それがしばらく続いてしまう、お腹よりも頭が食べたい感じがする、とにかくお腹を満たしたくなる感じ、そんな「ストレス食い」にはご注意です。

「ストレス食い」の正体は自律神経の働き

お腹の働きを調節しているのが、自律神経のうちのリラックス担当「副交感神経」であることは皆さんご存知かと思います。

食後は、通常この「副交感神経」がよく働いて消化吸収のための活動を始めるため、体がリラックスモードになります。 お腹がいっぱいで眠くなったという経験、皆さんもありますよね。

この働きを利用して、ストレスがかかったときや嫌なことがあったとき、「食べること」によって手っ取り早く心身を落ち着かせているのが、いわゆる「ストレス食い」の正体なのです。

これが一回限りや適量で済んでくれれば良いのですが、続いてしまったり、どうしても甘いものや炭水化物をたくさんとってしまったり、というときにはホルモンや脳の働きのバランスが崩れてしまい、「食べ過ぎるループ」に入ってしまっている可能性があります。

ホルモンが作る「ストレス食い」の悪循環

「ドーパミン」「セロトニン」というホルモンの名前をどこかで耳にしたことはありませんか?

食べると、副交感神経が働く以外にも、体内では脳を興奮させて快感をもたらす「ドーパミン」が分泌されます。 ドーパミンは空腹中枢を刺激して食欲を出すという働きも持っているため、増え過ぎると食べ過ぎにつながってしまいます。

一方の「セロトニン」は精神を安定させる働きのほかに、満腹中枢を刺激して食欲を抑えたり、ドーパミンの働きが過剰になるのを防いだりする役割も果たしています。

この2つのホルモンがうまくバランスを取ることで、適度にお腹を満たして満足感が得られているのですね。

ストレスが多くなると、この「セロトニン」の働きが低下したり足りなくなったりしてしまいます。

セロトニンが足りなくなると、ドーパミンの過剰な働きを抑えることができなくなるため、

  1. 食べる
  2. 快感
  3. 食欲が出る
  4. また食べる

という恐ろしい循環が生まれやすくなります。

「ストレス食い」予防には、心と体にストレスをかけないこと

「なんだか最近食べ過ぎてるな。。。」という時、まずは心や体にストレスがかかり続けていないか、日々の生活を振り返ってみましょう。

たとえ食べ過ぎが続いたとしても、それに罪悪感を感じたり自分を責めたりすることは、また新たなストレスを生んでしまうため、あまり良くありません。
それよりも、それだけストレスに耐えて頑張っている自分を認めて、しっかりと自分自身をねぎらってあげましょう。

秋の味覚、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・色々な秋を少しでも楽しく味わえるよう、より元気な体を作っていきましょう。


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