お腹いっぱい食べることが好きな方へ ~食べすぎの害~

更新日:2022.07.01

執 筆:整体師 鈴木頼子

おいしものをお腹いっぱい食べられるときというのは、多くの方が幸せを感じますよね!!

しかし、ご存じの通り、お腹いっぱい食べることは肥満の原因になります。
また、「食べ疲れ」という言葉があるように、胃腸の負担が大きくなり、疲れやすい体になるのです。
その他にも、実は満腹は細胞の老化にもつながるということをご存じでしょうか?

満腹は細胞の老化を招く

満腹によって血液中に栄養素があり余った状態になると、活性酸素が発生しやすくなります。
発生した活性酸素はなんと、血液中の赤血球を変形させ、その柔軟性を奪ってしまうのです。

赤血球が細い毛細血管などを通れるのは柔軟性があるからなのですが、変形し硬くなった赤血球は、血管をスムーズに通れなくなります。
その結果、細胞に酸素を運べなくなってしまうのです。
つまり、満腹は細胞の酸欠を招き、老化につながるということです。

ストレスによって「過食」してしまう方も、細胞へのダメージがかなり大きいということを知っておきましょう。

「1日3食」を見直そう

本来、食事は、「お腹がすいてから」とるもの。

しかし、「食べる時間がきたから」といって、お腹がすいてもいないのに食べ物を口にしてしまう方が、思いのほか多いのです。
もし、皆さん自身がそうなっていたら、「空腹」状態をしっかり作ることを心がけてください。
空腹時間には排泄力が高まり、老廃物が体外に出されることで、血液の質が高まります。
また、オートファジー現象といって、不要たんぱく質が分解されて必要なたんぱく質へ作り変える働きが起こり、細胞の若返り効果も期待できます。

昔から「腹八分に医者いらず」という言葉がありますが、1日3食とるのは、運動量が大幅に減った現代人は改めて見直したいところですね!

また、「1日3食べなければ!」という思い込みをしている方も、この考えを一度手放して、よくご自身の体を観察してみましょう。

例えば、前日に飲み会やヘビーな食事だった翌日の朝は、1食ぬかしたり、水分だけとったりしたほうが胃腸の回復がいいように、生活状況、体調によっては、1日2食のほうが調子がいいという場合もあります。
また、人によっては、少量を1日4~5回に分けて食べたほうがいい場合もあります。

ただ、特別な日に仲間と食事をすることは人生の楽しみでもありますから、そのような場合は翌日に調整するとよいですね。

ベストな食事の仕方は、人それぞれ。年齢や運動量、体調、生活状況を良く考えていきましょう!


体の仕組み

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