自律神経を活性化させる基本的なこと

更新日:2017.12.28

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

年の瀬が迫ってきて忙しい今日この頃だと思います。
今回は、1年の締めくくりとして自律神経の基本的なことをお話いたします。

今回のテーマは、「自律神経を活性化させるためにはどうしたらいいのか」をお伝えします。


自律神経で心身とも元気に

自律神経が活性化するとは、交感神経もよく働き、副交感神経もよく働くという状態です。

つまり、交感神経が活性化するので心身ともに活動的になり、副交感神経も活性化するのでよく眠れる、おいしく食べられるということになります。

このブログでも、私の書籍でも、健療院グループのホームページでも、自律神経を活性化させるには感情を表に出すということをお伝えしてきました。

これはこれで非常に重要なのですが、感情を抑えることが習慣化していると感情を出すことに不安があったり、うまくできなかったりすることもあります。
そこで、もっと簡単に自律神経を活性化させる方法をお伝えしたいと思います。

自律神経を活性化させる方法とは、「たくさん動くこと」です。

「なんだそんなことか」と思うことかもしれませんが、ここからが重要なのでよくお読みください。

そもそも「動く」とは、生物の根源的動きをすることになります。
動くには、手足などを動かそうと脳で考えて動かすのですが、それに付随して、あなたの知らないうちに様々な神経が働くことになります。

例えば、座っている状態から立ち上がるという動きをするとします。
この時、あなたは背骨にある脊椎起立筋やお尻の筋肉である大殿筋・中殿筋・小殿筋、太ももの筋肉である大腿四等筋・ハムストリング筋、その他にもふくらはぎの筋肉であるヒラメ筋や腓腹筋など様々な筋肉を使って立ち上がろうとします。

これらはあなたが意識的に動かそうとしているのですが、実はこの動きに付随して体内では様々な動きがあります。

例えば、座っている状態よりも立っている状態の方が不安定にあります。
そのため、三半規管と視覚と位置感覚などを使って平衡感覚を察知しています。
この平衡感覚から伝わった情報が体をどのように傾けるかを決めて、体が右に傾いていたら少し左に行くように微量に筋肉に指令を出してバランスを調整しているのです。

更に、座った状態から立ち上がると頭の高さが変わります。
すると、血圧を上げないと血液を脳まで運べなくなります。
そのため立ち上がった瞬間に、適切な度合いで心臓の動きを強くしたり速めたりしています。
更に血管は瞬間的に細くなります。
こうすることで血圧が高くなり、立った状態の頭のところまで血液を送れるようになります。

その他にもたくさんの動きがありますが、全部書いていると膨大な量になりますので割愛させていただきます。


いろんな動きで活性化

この膨大な量の動きを体内では一瞬のうちに行っています。
これらは全て、自律神経か自律神経に関わる神経が行っています。
そのため、ただ立つだけでも自律神経のトレーニングになり、続けることで自律神経が活性化するのです。

コツとしては色々な動きをしてあげることです。
健康のためにランニングやウォーキングをされている方も多いですが、出来たら決まった動きだけではなく、様々な動きを行った方が自律神経の活性化につながりやすいのです。

例えば、ボールを投げたり取ったりする動きや、平均台を歩くような動きや、でんぐり返しや鉄棒にぶら下がって移動するとか、様々な動きをすることで自律神経は活性化しやすくなります。


年末年始は大掃除や餅つき、お参りなどで神社の階段を昇ったりなど様々な動きをすると思いますので、自律神経の活性化だと思ってみてください。
もちろん休養も重要ですので十分な休養もお取りください。

では、今年はこれにて失礼いたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。


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