更新日:2023.08.24
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
酸素の重要性の一つとして、「筋肉の緊張」を取り上げます。
結論からお伝えしますと、緊張した筋肉をゆるめるには酸素が必要ということです。
逆に言うと…
酸素が十分にないと筋肉は緊張していくのです。
そして、この筋肉の緊張が脳に伝わり脳が緊張します。
これが継続的に行われることで、不眠などの様々な症状につながるのです。
筋肉は物理的や化学的など、何らかの刺激を感じると収縮するようにできています。
むしろ、収縮することしかできなくて、自ら伸びるような能力はありません。
つまり…
転ぶ、熱さや冷たさ、痛みなどから精神的なストレスに至るまで、様々な刺激を感じると収縮するのが筋肉なのです。
筋肉は糸の集まりみたいなものです。
その糸を専門用語で「ミオチン」と「アクチン」と呼びます。
簡単なので図にします。
①
②
①
①がミオチンだとすると②がアクチンです。
①と②の線は左右にずれていますが、筋肉が収縮するときは、②が①に対して並ぶように左に動きます。
それが下記の状態です。
①
②
①
ちょっと難しいかもしれませんが、この状態が筋肉の収縮です。
左に動いた②を右に戻すためには、多くの酸素が必要になります。
そのため、ヨガやストレッチをする時には、全体に呼吸を止めてはいけないのですね。
酸素不足は神経を過敏にしたりしますが、実は筋肉の緊張を取れにくくもしてしまうのです。
筋肉が緊張しているなと感じたら、ゆっくりと大きく深呼吸をしてみて下さい。
それだけでも筋肉はゆるんでいきます。