病院で「しばらく様子を見みましょう」と言われたら?

更新日:2022.03.25

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人


しばらく様子をみましょう...

今回のテーマは、私のような立場の者がいうことではないかもしれませんが、よく患者さんに聞かれるため、あえて書いてみようと思います。

テーマは
『「しばらく様子をみましょう」とお医者さんに言われたとき』
です。

病院に行ったのに...

体調不良のため病院に行き、検査などを行っても異常が見つからず、「しばらく様子をみましょう」 と言われましたという患者さんが時々おられます。


検査で異常がないと治療もできない...

その患者さんは
「検査で異常がないってどういうこと」
「体調が悪いのに何もしてくれない」
と嘆いていらっしゃいました。

お医者さんは、検査結果から原因を追究し治療を行います。
そのため、検査結果で異常がないと原因も追究できません。
すると、どんな治療をしたらいいのか困ってしまいます。

私はお医者さんではないので推測になりますが、体調は悪いけれど「はっきりとした病気ではないので治療もできない」ということなのかもしれません。

病院は「病気」になった方が行くところ。
病気とは「○○病」というように病名がつくことをいいます。

ところが、検査で異常が出ないと病名もつきませんし、それに合わせた治療もできません。
これは現代医療として致し方ないかもしれません。

病気の前の段階をキャッチ

一方、健療院グループでは検査も行いますが、検査結果は異常値でなくても気にします。
病院と同じ検査をしているわけではありませんが、病気と呼べるより前の段階でも気にするということです。


病気ではないけどココがちょっと...

例えば脈。
これは完全な異常値でなくても気にすることが多いです。
個人差はあるとはいえ、通常の人よりも少ない(多い)場合は病的でなくても気にします。
当然ですが、自律神経が深く関わっているからです。
他にも体の動かし方や目の動かし方など、小さな違いを見つけて病気と言われる前の段階をキャッチします。

おそらくこれは、健療院グループ独特のものではなく、多くの民間療法が多かれ少なかれ行っていることだと思います。
つまり、病院では「様子をみましょう」と言われる病気の前の段階でも症状の原因を予測し、施術を試みます。

こういうとなんだか我々が病院より優れているように聞こえますが、そうではありません。
得意分野が違うということですね。

うまく使い分けましょう

病院が処方する薬でしか治らない病気もありますし、手術をしなければならない病気もあります。
こういったものはきちんと検査をして病名を特定して治療をします。

しかし、病院の検査は万能ではなく、体調が悪いにも関わらず検査で異常が出ない人もおられます。
そのような患者さんは我々の方が得意なのかもしれません。

得意分野が違うため、どちらに行こうか迷うこともあるかもしれません。


病院? 整体? 鍼?

こういう時は迷わず病院でしっかり検査をしてもらうことです。
なぜなら、病院の検査で異常が出ないという場合は、緊急で命に関わる病気ではないということが分かるからです。
逆に言うと、緊急で命に関わる病気の場合は、一刻も早く病院で治療しなければなりません。
我々のような民間療法にかかっている時間はありません。

また、緊急ではなくても継続的に薬を飲み続けなければならない病気や、経過観察をして悪化したらすぐに治療が必要な病気もあります。
そのような病気は、病院できっちりと検査をしておく必要があるのです。

そのため、まずは病院で検査をしてもらって、
「異常がない」 「様子をみましょう」
などと言われた場合は、我々のようなところを利用してはいかがでしょうか。

たまに病院嫌いな方が、かなり症状が重いにもかかわらず、病院ではなく我々のところに来院される場合があります。
過去に何があったかは分かりませんが、まずは病院で検査してもらうことをお勧めします。
その後で、我々のところにいらしても遅くはありません。

このように、どちらかに偏らず、使い分けをうまくしていただければと思います。


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