性格とは生き残るために身につけた能力

更新日:2023.06.22

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

ネガティブも能力


ネガティブも大切な能力

「ネガティブな性格を変えなきゃいけないですよね」
とおっしゃる患者さんが2~3名おられました。

「ネガティブ」という性格はなにかと矢面に立たされますが、そもそも性格とは子供時代をうまく生きていくために身につけた「能力」の一つです。

つまり、物事をネガティブに考え、先回りして心の準備や物事への準備をしていた方がうまく生きていけると無意識に感じて、その能力を身につけたのです。

子供のころですのであなたはもう忘れてしまったかもしれませんが、この能力を身につけるために多大な苦労をしておられます。

つまり…
「ネガティブを変えなきゃダメ。ポジティブにならなきゃ」
と考えると、子供のころの多大な苦労が無駄なように感じてしまい、自分自身を更に否定したくなります。

性格を変えるのではなく能力を増やす

性格とは…

・自転車に乗れる
・泳げる

といった能力と一緒です。

自転車に乗れるけど泳げない人が、泳げるようになるために、「自転車に乗れる」という能力を捨てる必要はありません。

つまり、ネガティブという能力をすでに身につけている人は、ネガティブという能力を身につけたまま、ポジティブという能力を身につければいいだけです。

では能力を身につけるためにはどうしたらいいのか?
それは練習しかありません。

泳げるようになるためには泳ぐ練習をするのです。
自転車の方が得意だからといって自転車ばかり乗っていたら、泳げるようにはなれません。
ですから、ポジティブになるのも練習することが大切です。

これは、モデルがあるとやりやすいですね。
あなたの周りでポジティブな人や、映画・ドラマなどでポジティブにふるまっている役柄などを少し真似してみるといいでしょう。


役を真似してみよう

そして、失敗してもチャレンジし続けるということも重要。

自転車だって乗れるようになるためには何回も転びましたよね。
ポジティブになろうと思ってもついネガティブに考えてしまったりします。
最初はそれが普通です。

そのため、何度失敗しても繰り返し練習していきましょう。
すると、ポジティブという能力が少しずつ身についていくでしょう。

ネガティブも生きる上で大切な能力ですので、決して捨てないでくださいね。


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