更新日:2024.11.01
執 筆:整体師 鈴木頼子
現代の生活では、パソコンやスマートフォンを使う時間が増え、忙しさに追われる毎日。どうしても自分の身体感覚に気を配る余裕がなくなりがちですよね。
特に心身の不調に悩んでいる時、私たちは身体の声を無視してしまうことが多いものです。
でも、実は身体は常に「今こう感じているよ」というメッセージを発信していて、それを上手に読み取ることで、心も身体も楽になることができるのです。
例えば、日常会話の中で何気なく使っている「肩の荷が下りる」「足が重い」「胸が痛む」などの言葉には、実は身体の状態が反映されています。
これらは「体ことば」とも言われ、単なる比喩ではなくて、本当に私たちの身体が何かを感じている証拠なんですね。
その体ことばに耳を傾けることで、どの筋肉や関節が影響を受けているのか、そして生活習慣や姿勢のどの部分に問題があるのかをより深く理解できるようになります。
また、「体ことば」は心と身体のつながりを再確認させてくれる存在でもあります。
よく「胸が詰まる」と表現する人がいますが、これは感情的なストレスや不安が身体に反映され、実際に呼吸が浅くなって胸の筋肉が緊張している状態を示しています。
そんな時、施術によって身体をリラックスさせるのはもちろん大事ですが、同時に心のストレスにもアプローチすることが、より根本的な解決につながります。つまり、心と身体は一体で、どちらか一方だけをケアしても、本当の回復にはならないのです。
現代の生活では、忙しさの中で自分の身体を顧みる時間がどんどん減ってしまっています。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、姿勢を悪化させ、肩こりや腰痛を引き起こす原因になります。
それでも、多くの人はこの不調をただの「痛み」として片付けてしまい、身体からの「助けて」というメッセージを聞き逃してしまいがちです。
だからこそ、施術を受けている皆さんには、まず自分自身の身体感覚を取り戻してほしいのです。
自分の体が発するサインを体ことばとしてみてください。心身の改善に大きくつながります。そして、自身の体の声に耳を傾けられるようになりましょう!
最後に、身体感覚を取り戻すことは、心身の健康を取り戻すための大切なステップです。
体ことばを使って、日常の中で身体の感覚や不調を見逃さず、きちんと向き合うことで、心も体も健康になっていきます。
ぜひこの「体ことば」を意識し、体と心の状態をいつも把握できるようにしましょう。
それが、本当の意味での健康への第一歩なんです。