金縛りと自律神経失調症

更新日:2014.07.03

睡眠不足と疲労回復のメカニズム

残暑の厳しい季節は睡眠不足が続く方も多いのではないでしょうか?一時的な睡眠不足とは別に、眠れない状態が長期間続くとき、身体は慢性的な疲労状態に陥ります。ところで、なぜ睡眠が大事なのでしょう。睡眠は身体の休息はもちろん、脳が休息するための大切な時間なのです。

本来は、寝ている間に血液中の疲労物質を減少させ血液を酸性からアルカリ性にかたむける、といった「疲労回復メカニズム」が働くのです。さらに、脳が休まることで精神的な疲労も回復するのです。昔から「寝る子は育つ」といいますが脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌されることもわかっています。

この成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促して、皮膚や筋肉や骨などを成長させたり、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを効率よく修復したりする働きがあるのです。ですから、十分な睡眠がとれないと慢性的な疲労状態になってしまうだけでなく、肌荒れや傷が治りにくいということもおこります。

朝の目覚めがスッキリせず、疲れが残っている方は、個人差はありますが6時間~8時間以上を目安に睡眠時間をとるといいですね。

金縛りの原因と対策

金縛りの正体は?

金縛りは若い人に多く、不規則な睡眠習慣や睡眠不足、心身のストレスが溜まっているようなときに起こりやすいといわれています。つまり、脳は寝ていない状態なのに、筋肉は眠っていて緩んでいる状態なので、すぐには動けないのです。

よく金縛りにかかる方は脳が緊張しています。自律神経失調症の方も脳が緊張していて、金縛りや怖い夢を見たりします。これは全体的にリラックスと睡眠が足りていません。のんびりして、しっかりと睡眠をとりましょう。


うつ・自律神経

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