汗をかくたび、内臓は冷えていく

更新日:2025.08.28

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

この夏の暑さ、がまんは禁物です。

でも「どう冷やすか」を間違えると、涼しくなっても体調は悪いままになります。

汗をかくほど内臓は置いてけぼりに

汗は「汗腺」という皮膚の器官から出ていますが、その原料は血液中の水分です。

つまり、汗をかくたびに血液が皮膚に集中し、内臓への血流が減るという現象が起きています。

消化器は冷え、脳はぼんやりし、体はどんどん「内側から冷えて」いく。
このアンバランスこそが、自律神経を追い詰めていく原因です。

追い打ちをかける「冷たい飲み物」

そこに拍車をかけるのが冷えた飲み物。

体は暑くても、内臓はすでに冷えている状態です。
ここにさらに冷たいものが入ってくると、胃腸は一瞬で「停止モード」に入ってしまいます。

消化力が落ち、免疫も落ち、そのまま夜の不眠や不安感、体のだるさへとつながっていくのです。

冷やすのは"皮膚"、守るのは"内臓"

現代の正しい冷やし方は、この3つ。

  1. 部屋はエアコンでしっかり冷やす(25〜26℃)
  2. 長袖や腹巻、靴下で内臓や末端を冷やさない
  3. 冷たい飲み物の代わりに、白湯を少しずつ摂る

「冷やす=体全部を冷やすこと」と考えてしまうと、神経も内臓も乱れていきます。

でも、「皮膚は冷やして、中は温める」という視点に切り替えると、自律神経は落ち着きを取り戻していくのです。

最後に

暑いからといって冷たい飲み物をガブガブ飲み、汗だくになりながら外で頑張る…。
そんな時代はもう終わりです。

屋内で皮膚を冷やして、内臓を温める。
これが夏バテも、神経の不調も防ぐ"現代の養生法"。

今年は、自律神経にとってほんとうに優しい選択を。
「冷やす」と「温める」の使い分けで、あなたの体を変えましょう。


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