動かなかった夏と動き出す秋

更新日:2025.10.23

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

今年の夏は、まさに「酷暑」でしたね。
連日のように危険な暑さが続き、多くの方が外出を控え、家の中で静かに過ごす時間が増えたと思います。

それは体を守るための"正しい選択"でしたが、実はその陰で、神経と内臓は静かに弱っていったのです。

動かなかった夏の代償

人の体は、動くことで血流を保ち、体温を調整し、神経のリズムを整えています。

でもこの夏、暑さで動けなかった人ほど、筋肉も、呼吸も、循環も、少しずつ「お休みモード」に入りました。

体を動かさない時間が続くと、自律神経のスイッチが"オフ"のまま。

結果として、

  • 眠っても疲れが取れない
  • 息が浅い
  • 朝、体が重い
  • なんとなく気分が沈む

こうした"静かな不調"が、秋になって顔を出すのです。

秋はリスタートの季節

秋は心身ともに「整える」季節です。
副交感神経が少しずつ働きを取り戻し、体を再び"動かす準備"を始めます。
焦らず、少しずつで構いません。

  1. 朝、5分だけ外に出て歩いてみる
  2. 万歳しながら息を吸い、手を下ろしながら息を吐く
  3. 温かい食事を意識する(特に朝)

この3つを続けるだけで、体内のリズムと神経のスイッチが再び入っていきます。

最後に

命を守るために夏は外出を控える。
これはいたし方ありません。
ただ、秋の体と神経には、「動き出すための手助け」が少し必要。

止まっていた分だけ、動き出すにも時間がかかるのが自然です。
ゆっくりでも大丈夫。
深呼吸からでもいいですので、この秋を、"リスタートの季節"にしていき、自律神経を徐々に整え、体力を高めていきましょう。


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